リレーインタビュー ~あなたもわたしもRCJ~ローバー年代では、様々な活動を通して自身のローバリングを追求し、自己研鑽に励んでいます。スカウトまたは指導者として、さらにはボーイスカウト以外の場所で多くのローバー年代が活躍しています。

この企画によって、皆さんに少しでもローバー年代について知って頂ければと思います。

第7回

加藤 大貴(かとう だいき)さん

岩手連盟盛岡第5団ローバースカウト隊

23歳

 

Q.あなたのアピールポイントを教えてください。

A.スカウティングではリーダーシップを発揮する機会に恵まれてきたので、他の同世代よりは組織を引っ張るリーダーシップに長けていると自負しています。今後は他を活かすリーダーシップも習得したいです。 また、団のメンバーとの活動を通じて、自分から物事を楽しもうとする態度が身に付いたと思います。楽しい活動をただ与えられるだけではなく、自分たちの工夫で活動を楽しくしていくのがスカウティングの1つの醍醐味だと思っています。

 

Q.普段はどのような活動をしていますか?

A.2015年度と2016年度はRCJ運営委員会に参画する機会をいただき、そこでの業務がメインでした。PC作業が多く、「活動」とは言えないかもしれませんが、RCJフォーラムやRCJクエストといった全国事業につながっているという実感があったため、非常にやりがいを感じていました。現在は、来年度の野営大会実行委員と、ローバースカウト在り方検討タスクチームに参画させていただき、本部門をより良くするために業務を進めています。 他にも、ローバースカウトになってから3度の海外派遣に参加したり、帰省時にキャンプをしたりと、それなりに充実した活動ができていると感じています。

 

Q.ボーイスカウト以外に取り組んでいること、趣味・特技があればお書きください。

A.大学のバスケットボールサークルでは代表を務めました。100人規模の大きなサークルで、どういったイベントを開けばメンバーが楽しめるかどうか、工夫しながらサークル運営ができました。 最近は、スカウティングでの組織運営の経験を、理論を知ることでさらに充実したものにしたいと思い、人材育成や組織活性化に関する書籍を読んでいます。

 

Q.ローバー年代で経験した活動を教えてください。

A.厳密には「スカウト活動」ではありませんが、今年の6月、スペインの巡礼路を2週間かけて約400キロ歩きました。海外での活動ということで「スカウト活動」として実施するには障壁が多く、いち個人として行ってきました。 なぜこの巡礼路がクリスチャンの人々を惹きつけるのかを体感することで、ローバースカウトにとって重要な信仰について改めて考える機会になりました。 さらに、巡礼の間は常におきての実践を意識して行動しました。本来ローバースカウトはおきてを意識しなくとも、体に染みついているべきです。その状態に大きく近づけた2週間でした。

 

Q.これまでの活動(特にローバー年代)で最も印象に残っていることを、理由やエピソードも交えて教えてください。

A.2015年夏、大学の教職課程の集中講義と被ってしまい、23WSJに参加することができませんでした。自分に何かできることは無いか、ということで、英仏でしか発行されていなかった大会ハンドブックを日本語に翻訳しました。約3万字とかなりしんどい作業でしたが、多くの方々から感謝を伝えていただき、スカウトとして奉仕の悦びを体感することができました。

 

Q.今後はどのような活動に取り組みたいですか?

A.まずは来年度の野営大会を成功させることに尽きます。そのためには、委員全員が同じゴールに向けて足並みをそろえ、個々の持ち味を発揮できる強固な組織をつくりあげる必要があります。そのために、組織活性化に関する手法や理論を学び、それを実際に委員会の中で実践していきます。 次に、時間がある大学生のうちに、自分の見識を広げられる楽しい活動をしたいと思っています。候補としては、好きなノルウェーの画家が愛した景色を見に行く、チリのパタゴニアでのトレッキング、などです。

 

Q.最後にひとこと

A.イギリスには「ノブレス・オブリージュ」という考え方があります。「上流階級が果たす義務」 という意味で一見スカウティングとは関係ないように思えますが、ローバースカウトもこの考え方は意識していくべきだと思います。 というのも、これまでスカウト活動を通じて成長できてきたと感じている場合、その多くは指導者や保護者、仲間のおかげです。それを恵まれていると自覚し、その感謝を他者に還元することによって、”Creating a Better World”やBPのラストメッセージの内容につながると思っています。 その還元の方法は、充実した活動の展開・発信、他への奉仕などいろいろあると思います。それを模索するのがローバーリングだと思っています。