11月最終週にて今年度RCJ運営委員会は折り返しを迎える。新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、RCJ総会、第1回・第2回RCJ運営委員会、RCJフォーラム2020がオンライン化し、運営委員会もフルリモートでの業務となった。上半期終了にあたり、各種報告をする。RCJの説明についてはこちらから。

各種報告

ブロックに関すること

ブロック会議では、各県県代表出席のもと、活動状況の報告、情報・意見交換やブロックイベント関連事項に関する協議を行った。また、ブロック対面会議に関しては新型コロナウィルス感染症の拡大を鑑みつつ、適宜オンラインに変更し実施を検討。ブロックイベントについては、北海道・東北ブロック、関東ブロック、中国・四国ブロックでは開催に向け準備を進めており、対面型・オンライン型・対面とオンラインのハイブリットなど様々な事業形態を想定しながら準備をしている。また中部ブロック、近畿ブロック、九州・沖縄ブロックでも開催にむけブロック会議で協議を重ねている。

RCJフォーラム2020

昨年度RCJフォーラム2019が台風の接近に伴い中止されたことに伴い、今年度に改めてRCJフォーラム2020の開催が決定した。RCJフォーラム運営委員会中心に準備を進め、今年9月20, 21日の2日間に渡り史上初のオンライン開催と言う形で実施することができた。現在事業報告書を作成している。開催報告はこちらから。

RCJ Route

日本連盟との協議を重ね、9月6日の第2回スカウト教育推進会議にて大会名を「RCJ Route」、テーマを「Chance to Inspire」、開催地を「高萩スカウトフィールド」としてRCJ Routeの実施が承認された。現在9名のRCJ Route運営委員が中心となり、2021年9月17日(土)〜20日(月・祝)での対面型開催に向け準備を進めている。今後RCJ Web上に特設ページを設置する予定。RCJ RouteのFacebookはこちらから。

MOTI+

MOTI+(Meets on the Internet)は「ローバースカウト世代が定期的に意見交換や情報共有できる機会を増やし、県や地域を超えた交流の場として8月、10月、11月、12月、2月、3月の計6回開催が決定した。興味ある分野を通した交流を通してプロジェクトを始めたくなるような仲間との出会いが実現する場を目指す。8月(第1回)は23名、10月(第2回)は38名、11月(第3回)は28名の参加があった。第3回からはトークテーマを応募したスカウトが自分の部屋を開ける環境の整備や、Youtube Liveを利用したオンライン配信など新しい取り組みにも挑戦している。MOTI+特設ページはこちらから。

Slackの導入と運用

RCJ県代表へのRCJ運営委員会の業務透明化、県代表と運営委員のより密接な相互連携、県代表同士の交流や共同活動を可能にするべく、今年度からRCJ内のコミュニケーションツールとしてSlackを導入した。ドキュメントの閲覧権限、個人情報の管理を徹底した上で、運営委員会内の多くのチャンネルをパブリックにし、最大限の業務透明化を実現。またブロック代表管理のもとブロックで必要なチャンネル設置も一切制限せず、各ブロック内での業務・コミュニケーションについても実現。加えて、ブロックを超えた県代表の相互協力環境も整備し、県内SNSの運用などを切り口に県代表同士のコミュニケーションも促進している。

RCJ Webの一新

RCJ Webページのコンセプトを「RSの活動支援に繋がる、見た人に適切な情報が伝わるWebページ」とし、対象をスカウト、指導者、保護者、そして一般の方としてWebページのデザイン、構成を一新した。新着記事がトップページに掲載されるだけでなく、ようこそページ等の設置や事業ごとの特設ページの設置も行い、常に必要かつ最新の情報が得られる状態を構築している。今後各ブロックや県の活動や取り組みも見える環境へと広げ、国内ローバーリングを見渡せるプラットフォームへと改良していく。11月内で1日あたりコンスタントに100件以上のアクセス、30秒以上の滞在を達成、11/11(MOTI+開催日)にはその1日のみで400件以上のアクセスを記録。

Rover Goals

充実したローバーリングへのフレームワークの1つとして、2020年度全国ローバースカウト会議総会にて提言・承認されたRover Goalsの運用に向けて、運営委員会で協議が重ねられている。実際の活用に向けたインフラ整備とブロック規模での活用に向けた準備、またRover Goals自体の具体例の収集や更新に向けて各種連携を取りながら議論をしている。Rover Goalsについてはこちらから。

SDGsの推進とEarth Tribe(WOSM新環境プログラム)の導入

国内でのSDGsとEarth Tribeの、特にローバースカウト部門からのスピーディーな導入と推進にむけ、協議を重ねている。SDGsについてはRCJ Webに特設ページを設置、今後実際の活動例を掲載しながら更新をしていく。Earth TribeについてもRCJ内での情報収集を切り口とし、国内での早急な導入に向かっている。なお、SDGs、Earth Tribe共に、日本連盟内タスクチームにRCJ運営委員会から委員が参画している。SDGsについてはこちらから。

※Earth Tribe:
一般青少年・成人も対象にした、SDGs達成に向かう具体的環境保護プログラム。世界スカウト機構(WOSM)が提唱する新環境保護ツール「Better World Framework」の下、現環境プログラムに代替する。

国際スカウティング取材

スカウティングの強みと言える海外派遣や国際的活動の体験談を共有し、国際的なネットワークの強みや海外派遣の魅力を伝えるプロジェクトが進行中である。ローバースカウト・ベンチャースカウトをターゲットとしたプロジェクトとして協議を重ね、早急に記事を仕上げていく予定である。

ローバースカウトハンドブック改訂版の発行

 日本連盟プログラム委員会所管改訂編集タスクチームの主導のもと、検討が重ねられていたローバースカウトハンドブックの編集作業が終了し、「改訂版」として発行された。RCJ運営委員会はじめ多くのローバースカウトの待ち望んでいたものであり、発行への提言が重ねられていたものである。ローバースカウトについてのみならず、該当年代の特性や、ローバースカウト活動を支援する成人としての該当年代スカウトへの関わりかたなど、内容は多岐にわたる。日本連盟プログラム委員会には感謝申し上げるとともに、ローバースカウトをはじめ、指導者の皆様にご活用いただきたい。ローバースカウトハンドブックはこちらから。

下半期に向けて

下半期では上半期からの継続業務に加え、国内ローバーリングの課題解決に向けた議論や、今後のRCJのあり方について協議を重ねる。RCJ三ヶ年目標(2018-2020)の最終フェーズとして、目標の達成は当然ながら、新たな三ヶ年目標(2021-2023)の策定に向け、長期的かつ持続可能なRCJという視点から運営を行っていく。新型コロナウィルス第3波が到来する中、このような激動の世の中に対応し、今だからできる議論・改善を行う。