ボーイスカウト日本連盟ならびに全国ローバースカウト会議(RCJ)は、2021年度9月に茨城県高萩市「大和の森高萩スカウトフィールド」にて約200名のローバースカウト年代の青年が集う野営大会「RCJ Route」の開催に向け、RCJ運営委員会とRCJ Route運営委員会で準備を進めてまいりました。しかし、このたびの新型コロナウイルス感染症拡大による国内の状況に鑑み、関係機関協議の結果、以下を主な理由としてRCJ Routeの開催中止を決定いたしました。

RCJ Routeを中止する理由

  1. 開催地である茨城県が2月22日に県独自の緊急事態宣言を解除したこと、東京・神奈川・千葉・埼玉でも緊急事態宣言が3月上旬に解除されたことは事実であるが、茨城県をはじめ全国的には依然として感染者が確認されており、第4波も懸念されている。RCJ Routeは全ての都道府県からの参加を想定しており、非常に大人数の参加者が空港・駅を経由し高萩の地に集うことは認めざるを得ない。高萩市がコロナ対策指針Stage2(感染が概ね抑制できている状態)である中、そのような大規模な事業を安全に開催することは困難と判断した。
  2. 参加者年代(18歳以上25歳以下)へのワクチン接種は最も優先度が低く、現時点で夏以降と予定されている。また変異株の感染が拡大する中で、ワクチン接種による効果についても不明点が多い。21年度9月までに参加者が自身の都道府県から安心して大会に参加でき、大会を楽しめる状況には至らないと判断した。
  3. 大会の規模縮小やプログラムの変更など様々検討を重ねたものの、そのような大会が参加者にとって満足するものとなり、RCJ Routeの目的や目標を満たすものとはならないと判断した。

21年度のローバースカウトおよび同年代指導者を対象とした事業につきましては、21年度RCJ事業計画に含めることとし、本年5月に開催いたしますRCJ年次総会に向けてRCJ運営委員会が検討を重ね準備を進める予定です。

RCJ Routeの開催を待ち望んでいた全国のローバースカウトおよび同年代のみなさまにおかれましては非常に残念なお知らせとなりますが、何とぞ事情ご賢察のうえ、ご理解の程お願い申し上げます。